【岡山県】 備前長船刀剣博物館 備前おさふね 刀剣の里『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』 1/3

帰省の折、ダンナのお友達の提案でちょっと遠出をしました。行き先は海を渡った向こう、岡山県にある備前長船刀剣博物館。そう、開催中の『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』です。東京から行くと遠いですが、香川県ならなんとか日帰りで行けるよね、ということで行ってきました。

迫力と感動の展示内容は以下にて。
写真が多いので3回に分けてお送り致します。1回目の今回は博物館1階の展示物が中心です。



  

まずは入口。白い壁と木の門構えがお城にも似た質実剛健な雰囲気を醸しています。



 門の正面突き当たりには大きな横断(とは言わないかな?)幕が張られています。



幕の右手に博物館の入口があります。そこでは三人娘が和服でお出迎え。
光が反射して絵が見辛いですね。申し訳ない。



プログレッシブナイフ剣型の「丸」と「角」。



プログレッシブナイフ剣型(角)。以下は展示品横の説明文より引用。
 
プログレッシブナイフ剣型(角)  PROGRESSIVE KNIFE
剣 銘 國壽(くにひさ)造
平成廿二二年 梅花 (号 梅花)
全長 34.5cm  刃長 24.1cm  反り なし  重量 290g
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刀身 刀 匠・石田智久(刀匠銘 国壽) 群馬県
柄  造形家・上田隆弘         東京都
研ぎ 研 師・小川和比古        千葉県
塗り 塗 師・岸野輝仁         岡山県
金具 装剣金工師・木下宗憲(号 宗風) 岡山県
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剣は日本刀の反りのある片刃のものに比べより古い時代から存在し、密教を中心に神仏へ奉納され、神具・宝具として大切にされてきた。両刃なので、刃文が左右、表裏とも対象にならなくては格好が悪い。研師(とぎし)にとっても刀身は短いのに研ぎは2倍の労力がいる。
シャープな姿でふんわりとおとなしい直刃(すぐは)の作を「梅の花:梅花(ばいか)」と銘々されている。
[引用ここまで]



プログレッシブナイフ剣型(丸)。以下は展示品横の説明文より引用。

プログレッシブナイフ剣型(丸)  PROGRESSIVE KNIFE
剣 銘 國壽(くにひさ)造
平成廿二二年 櫻花 (号 櫻花)
全長 34.4cm  刃長 24.1cm  反り なし  重量 270g
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刀身   刀 匠・石田智久(刀匠銘 国壽) 群馬県
柄・塗り 造形家・上田隆弘         東京都
研ぎ   研 師・小川和比古        千葉県
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ふっくらした姿に直刃から乱れ刃と変化させているのを「桜の花:桜花(おうか)」と銘々されている。
柄は合成樹脂で製作。画像や設定資料から計算しつくしても本物の日本刀にあわせるのは大変。
[引用ここまで]



今回の展示のメイン(かな?)。ロンギヌスの槍。大きいです。
以下は展示品横の説明文より引用。

ロンギヌスの槍  LANCE OF LONGGINUS
全長 332.0cm  幅 18.0cm  厚み 11.0cm  重量 22,200g
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刀身 刀 匠・三上孝徳(刀匠銘 貞直) 広島県
金属造形作家・橋本庄市         広島県
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日本刀の作刀技法を応用して製作。鍛錬(たんれん)によって生まれる日本刀の肌模様を分かりやすく表現するため、いろいろな金属材料をパイ生地のように重ねあわせる「ダマスカス鋼」の技法を用いた。その組み合わせ方や、叩きかたによって何層にもなっている金属の層が渦状になったり、縞模様になったり変化する。作品全面に渦のような、木の年輪のような模様がそれである。
[引用ここまで]



別角度から。この迫力、伝わりますか?



刃の部分。



紋様も美しく。



巻き巻きの部分。制作風景の映像によると人力で曲げたそうです。凄い。



巻き巻きの部分を別角度で。



柄の部分の巻き巻き。美しいです。



ロンギヌスの槍の後ろには設計図のようなものも展示されていました。



隕鉄から鍛えた脇指。以下は展示品横の説明文より引用。
 
隕鉄から鍛えた脇指  WAKIZASHI  -FROM IRON METEORITE-
脇指 銘 以流星 広康(ひろやす)作
平成二十三年七夕節 (号 聖槍剣)
全長 50.5cm  刃長 39.7cm  反り 0.6cm  重量 400g
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刀身 刀 匠・安藤祐介(刀匠銘 広康) 岡山県
研ぎ 研 師・中尾豊次         岡山県
金具 白銀師・野口沙耶         岡山県
白鞘 鞘 師・石崎三郎         岡山県
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そもそも鉄製の武器の最初の材料は地上に到達した流れ星=隕石からだという説がある。隕石のなかで、金属成分の多いものを隕鉄(いんてつ)という。ヨーロッパに伝わるロンギヌスの槍も一説に隕鉄から作られたともいわれている。
鍛えた鋼の肌がギラッとしたり、刃文が少しボヤっとするのが隕鉄を使ったときの特徴。
[引用ここまで]



脇指のアップ。紋様が見えるでしょうか。



刃先のアップ。切れ味良さそう。



プログレッシブナイフ・ナイフ型と手鉾(プログレッシブナイフより)。



プログレッシブナイフ・ナイフ型。以下は展示品横の説明文より引用。
 
プログレッシブナイフ・ナイフ型  PROGRESSIVE KNIFE
ナイフ 無銘 (号 藤花)
全長 42.0cm  刃長 26.0cm  反り なし  重量 1,113g
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製作 金属造形作家・橋本庄市      広島県
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同時展示している「ロンギヌスの槍」と同様「ダマスカス」を使用。ダマスカスにするために、ステンレス、ニッケル、コバール等を積層したものを数種類用意し、層の方向を変えながら挟み込んだもの。
これらの材料は硬度が低く刃が弱くなるため、刃先に当たる部分にはヤスキ鋼を挟み込み、刃物としての性能を確保している。
ナイフ職人ならではの技法で制作、持ち手は胡桃の木を使用。
[引用ここまで]



手鉾(プログレッシブナイフ・ナイフより)。以下は展示品横の説明文より引用。
 
手鉾(プログレッシブナイフより)  TEBOKO (FROM PROGRESSIVE KNIFE)
鉾 銘 赤松伸咲(しんさく)作之平成二十四年夏為長船展 (号 往古至新)
全長 54.5cm  刃長 46.0cm  反り なし  重量 1,070g
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刀身・金具  刀 匠・赤松伸咲(刀匠銘 伸咲) 岡山県
研ぎ     研 師・福武審一         岡山県
白鞘     鞘 師・森 隆浩         岐阜県
金具     白銀師・野口沙耶         岡山県
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プログレッシブナイフのナイフ型が正倉院に伝え残っている「手鉾(てぼこ)」を連想し、製作。なまずの尾に似ていることから「鯰尾槍(なまずおやり)」とも言われたりする。一般的な槍とは姿がかわっており、先は両刃だが上側は途中から刃がなく、コブついたようになっている。刀匠にとってもこうした変わった造形のなかに古くからの伝統を感じてもらえたらうれしいという。
また刀剣研磨において、槍や、薙刀(なぎなた)などいびつな形状をしたものは研ぎにくい上、その形状にあわせて砥石も作りこまなければならない。現在こうした、8世紀ころの復元作品を研ぐ機会はなかなかない。
[引用ここまで]



ステンドグラス作家の土屋隆亮さんによるステンドグラス作品「INVOID」。
言わずもがなですが、第三使徒サキエルがモチーフです。
刀剣でなかったのでつい作品詳細のメモ(写真)を忘れてしまいました。ごめんなさい。



まさにサキエル。壁に飾りたいです。


頭に綾波モチーフの入った紅いサキエル。




覚醒烈勢面。以下は展示品横の説明文より引用。
 
覚醒烈勢面  KAKUSEI RESSEIMEN
面頬 無銘
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製作 金工作家・佐故龍平   岡山県
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若手人気金工作家が、エヴァンゲリオンが覚醒したときのイメージと古い面頬とイメージを刷り合わせて製作。
角以外を硬くてもろい赤銅(しゃくどう)の一枚板から打ち出した総面の皺のある烈勢面。
[引用ここまで]



烈勢面。参考展示されていた江戸時代の面です。
以下は展示品横の説明文より引用。
 
烈勢面(顎可動式)  RESSEIMEN (AGO KADOUSIKI)
江戸時代前期
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エヴァンゲリオンが覚醒したおり、口が大きく裂けるように開く場面があるが、江戸時代に作られた面頬に顎が可動式になっており、大きく口が裂けたものが作られていた。類例がほとんど無くとても貴重。戦陣中におにぎりなど食事するときのためのものか。
[引用ここまで]



烈勢面(頬可動式)。これも江戸時代のものです。
以下は展示品横の説明文より引用。
 
烈勢面(頬可動式)  RESSEIMEN (HOHO KADOUSIKI)
江戸時代前期
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面頬は顔を守るためのものであり、敵を威嚇するためのものでもある。
本作の特徴で、頬が可動するのは珍しい。この場合、少々顔の太い細いにかかわらず、大小が変わっても誰にでもフィットさせることができる。
稼働させるときに、肉を挟んだら痛そうではある。
[引用ここまで]



魍魎形兜。安土桃山時代のものだそうですが、デザインが斬新です。解説も楽しく。
ということで、以下は展示品横の説明文より引用。
 
魍魎形兜  MOURYONARI KABUTO
安土桃山時代
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面頬同様、敵を威圧する上で奇妙な形状は有効な手段ではあるが、本作のように名状しがたいものは特に珍しい。
いびつな形状を作るために、皮を張り、漆で補強され、結構軽い。
昔、大阪で開かれた展覧会に出品されたおり、命名されたのが、「魍魎形兜」をそのまま踏襲してみた。
あるアメリカ映画のライトセーバーを巧みに使う、背の低い登場人物によく似ているが、空似である。
[引用ここまで]



エヴァンゲリオン初号機型 兜。以下は展示品横の説明文より引用。
 
エヴァンゲリオン初号機型 兜  EVA TESTTYPE KABUTO
兜 無銘 
縦 27cm  横 18cm  奥行 16cm  重量 450g
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製作 金属造形作家・山本佳織   広島県
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覚醒したエヴァンゲリオン初号機の頭部を鉄製兜で表現したもの。
[引用ここまで]



ということで、今回はここまで。
他に企画書やサハクィエルのクッションなども展示されていたのですが、ロンギヌスの槍の迫力に押され、撮影し忘れてしまいました。すみません。
次は2階に展示されていたエヴァものを紹介する予定です。