【外】 東京・アーツ千代田3331『竹谷隆之の仕事展』

竹谷隆之さん。フィギュアなどの造形物の好きな方の間ではおそらく超有名な方だと思います。あきらは動く仏像「リボルテックタケヤ」シリーズでそのお名前を認識し始めた新参者ですが、独特の力強さや今にも動き出しそうな筋肉表現にすっかり魅了されてしまいました。
そんな竹谷さんの作品展『竹谷隆之の仕事展』が開催中で、しかももうすぐ終了してしまうと聞き急行しました。

まず驚いたのはほとんどの作品が撮影可能だったこと。なんと太っ腹な。しかしながら、作品数がとても多く、また、あきらが入場したのもちょっと遅い時間帯だったので全てを写真に収めることはできませんでした。しかも、ガラスケースに収められていたため、家に帰って見直すとあきらがバッチリ写り込んでいたり…… orz

そんな訳で、展示作品のほんの一部だけとなってしまいますが、なんとか人様に見せられる写真を以下にてご紹介。


 

まずは入口近くで入場者をお出迎えしていたエイリアン像から。
※以下、色つきの四角形内には展示物脇の説明書を引用して記載しています。


エイリアン・バスト (製品ブラッシュアップ)
フューチャーモデルズから発売された製品のブラッシュアップ。



こちらは「鬼/ニクネカムイ」という作品。おそらく今回の作品展のメインビジュアルを飾っているものです(全く同じものかどうかはわかりません)。


鬼/ニクネカムイ
縄文的な方がアイヌ語で鬼を意味する「ニクネカムイ」で反対側の弥生的な方が「鬼」。


「鬼/ニクネカムイ」の向かって右側、左半身。


「鬼/ニクネカムイ」の向かって左側、右半身。
こちらが「鬼」側かな?



デモンズクロニクルのフィギュアや妖怪根付(改造)などの小作品群。


別角度から(といっても視点を下げた程度ですが)。



ちょっと怖いけれど、目をそらすことができない不思議な魅力の「AN OLD CHERUBIM HUNTER」。


AN OLD CHERUBIM HUNTER
韮沢靖の作品集クリーチャーコア用に作ったオリジナル悪魔。
素材はスカルピー、エポキシパテ、レジンパーツ、金属パーツ、木、ソフトビニール製の赤ちゃん人形、鳥の羽、他



厳粛なようでもあり、ちょっととぼけてるようでもある「犬の人たち」。服の質感も素敵です。


犬の人たち
以前IKKIという雑誌でやった
「チキショ」用に作った犬のおまわりさんたち。



大迫力の「THE KINGDARK」。

THE KINGDARK
ホビージャパンのS.I.C. HERO SAGA用に作り起こしたもの。
仕事というより自発的趣味。
手前のアポロガイストは
S.I.C. 仮面ライダーXに同梱されているものの改造。



筋肉や血管はもちろん、体毛や爪まで繊細に作りこまれたDEVILMAN。


DEVILMAN (製品ブラッシュアップ・原型)
原型
マックスファクトリーの依頼でデビルマンを寺田克也がデザインアレンジして僕は原型制作を担当しました。
この当時はファンドという石粉粘土を使っていましたが、少しスカルピーを使い始めているのがわかります。
 
製品ブラッシュアップ
ソフトビニールキットの製品を仕上げたものです。
この度初めてアニメ版的なカラーリングで塗ってみました。




人造人間ハカイダー
フューチャーモデルズから発売された
ハカイダーのスタチューをブラッシュアップしました。


このハカイダーの、哀愁漂う後ろ姿がたまりません。



今にも動き出しそうなグイン。


グイン
天野喜孝さんの絵を立体化しました。
コトブキヤからレジンキットとして発売されたのを仕上げたものです。



モモレンジャーがカコ(・∀・)イイ!!
そしてヒスイ仮面はどことなく恍惚としているような……?

モモレンジャー/デザインアレンジ バンダイ匠魂用



こちらも格好いい六将。
ちょっと違いますが、こんな感じのでチェス駒とかあったら欲しいかも。

六将
愛・地球博「めざめの方舟」用のヒナ型。
デザイン・末弥純。
原型制作協力・鬼頭栄作、石山裕記



下から見ると、とてもエグいです……

ビランビー改
バンダイのL.O.B.
(「聖戦士ダンバイン」をデザインアレンジしたトイのシリーズ)用に作ったビランビーの製品を、電撃ホビーマガジン用に改造して作りました。
破れると発火する虫の蛹をナパーム弾のように投下する設定。




巨神兵
「巨神兵東京に現る」用のヒナ型の複製を使用しました。
巨神兵に自我が目覚めて手の中のものを
大切に守ろうとしているイメージを
ブロンズ像マナーで作りました。
 
合成樹脂、エポキシパテ、ガラス球、乾燥した消臭剤の中身、さびカラー、他


巨神兵の絵(デザインアレンジ)も展示されていました。




かっこよすぎです〜♡
ちなみに、画像向かって左奥が「半馬天・阿修羅」、右手前が「半馬天・増長」です。


半馬天・阿修羅
思いついたのでくっつけずにはいられませんでした。
 
半馬天・増長
誰か軍荼利明王と不動明王でもやってみてもらえませんか



迦楼羅(迦楼羅王)のイラスト。



画像向かって左から、軍荼利明王、阿修羅、不動明王(制吒迦童子[せいたかどうじ]、矜羯羅童子[こんがらどうじ]つき)のイラスト……いえ、「仏画」と言うべきでしょうか。


そして、阿修羅様のフィギュア。

阿修羅
八部衆の一神で三面六臂。
原型制作・鬼木祐二




十一面観音
仏像すぎるっていわれます。
原型制作・鬼木祐二



妖怪大翁 水木様



海洋動さんの「妖怪根付」用のデザインアレンジだそうですが……、
「安珍(こんがり)」
が個人的にツボでした。


多分こちらも妖怪根付のデザインアレンジだったと思うのですが(メモを忘れました)、設定というかテーマ性の、目の付け所がとても興味深いです。言われてみれば、スッと入ってくるのですが、なかなか思い至ることができない。流石です。



シャクコタンの人々。『漁師の角度』で使用した造形物群だそうです。
(こちらの造形物とセットで撮った説明書きが読み取り辛かったので、上記説明は推測込みです。間違っていたら申し訳ありません。)




第八十八恵比須丸  漁師の角度 第九話
アルミ、真鍮、鉄、スカルピー、合成樹脂パーツ、布、プラパーツ、木、エポキシパテ、ゴム、さびカラー、他


人物の表情が生き生きとしてますね。

 
最終日直前に訪れたため、図録など既に売り切れてしまっていたものが多くて残念ではありましたが、それは同時に竹谷さんの人気が高さの象徴であり、それを肌で直接感じることができたのが嬉しかったです。
今回はゆっくり見る時間が取れなかったので、可能ならまたいつか近いうちにもう一度展覧会をしてほしいなぁ……。
 



竹谷隆之の仕事展

日程2013年06月01日(土) - 2013年07月01日(月)
会場3331 Arts Chiyoda (アーツ千代田3331) 1F メインギャラリー
東京都千代田区外神田6-11-14
時間10:30-20:00
※最終入場19:30
休み毎週火曜日
料金一般:1,200円、学生:700円、子供(小学生以下):500円
※6歳未満は保護者同伴で無料
ウェブサイト http://www.takeya.jpn.com/sphtml/022-exFinish.html
※最新の、ないしは正確な情報は上記ウェブサイトからご確認ください。