【アニメ】 『あの夏で待ってる』 感想

空は、とても青く澄み渡って。
入道雲が、向こうの山を隠すほどに涌き上がって。
それはいつもの、僕らの街の風景なんだけど。
でも、かけがえのない「夏」だったのだと思う。

その男の子には、「なにもないけど、なにかしたい」って漠然とした気持ちがあって。
だから仲間と一緒に、映画を撮ろうと相談しているところで。
そんなとき、「特別」な女の子が、この街にやってきたんだ。
そして。
男の子の気持ちを、「特別」にしたんだ。

男の子の名前は、霧島海人。
女の子の名前は、貴月イチカ。

彼らの夏が始まる。
僕らは、あの夏で待ってる−−


ということで、今回は「あの夏」とも「ナツマチ」とも呼ばれている『あの夏で待ってる』です。以前、フジテレビの深夜アニメ枠『ノイタミナ』で放送された『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪監督による恋愛もので、黒田洋介さんが脚本を手がけられたオリジナルアニメと言われたら、恋愛ものが苦手なあきらでも見ない訳にはいきません。

そんなあきらの拙感想は以下にて。


 

うん。泣けました。
「あの花」ほどではないけれど、あちこちでポロポロ泣きました。特に哲朗まわりで。
お話は要するに「男女5人(+1人+1匹?)夏物語」的な宇宙人ラブコメなのですが、風景描写や各キャラクターの心情描写が素晴らしく、切なさ乱れ撃ちでした(←表現古すぎ)。
見た事ない風景なのに、そんな経験もないのに、なぜか懐かしい気持ちにさせる作品。
学生時代の追体験をするような、そんな感覚。
早い展開が好きなあきらにとっては、途中で中だるみしているようにも感じられるところもありましたが、とても丁寧に描かれた良作だったと思います。
個人的にはラストカットはない方が良かったかな?という気もしますが、ないとやっぱり悲しいので、あって良かったです。


ということで、オープニング映像↓

こちらでは第1話が無料視聴できるようです。気になる方は是非。


ところで、仕事で時々軽井沢へ行くダンナは、その度に「軽井沢は早い時間に店が閉まってしまうので晩ご飯が食べられない」と愚痴をこぼしていました。しかしながら、この作品を見てからは軽井沢行きをこっそり心待ちにしているようです。聖地巡礼するのかな?

あ、そうそう。「哲朗まわりに泣いた」と言及してますが、あきらのお気に入りキャラは哲朗ではなく檸檬先輩ですよ。フフフフフ。

[追記]
なつまちおもてなしプロジェクト」なるものがあるそうです。舞台となった長野県小諸市に行かれる際はこちらもチェック。です。作品、愛されてますね。