【外】 東京:金環日蝕 2012

ついにこの時がきました。2012年5月21日、金環日蝕が日本で見られる日です。2009年の皆既日蝕はうどん県まで見に行きましたが、今回は東京にいながらにして見られるということで頑張って早起きし、近くの江戸川土手へ。
あきらとダンナが到着した頃には既に天文ファンと思しき方々がそれぞれ思い思いにベストポジションを確保されていました。
ダンナもご自慢のカメラで撮影準備。
さて、どんなものが撮れたのでしょうか……?
 

 
 
欠け始め。東京では右上から欠け始めました。

 
東京の天気予報は曇り。江戸川土手に到着した時には割と青空が多く見えていたので大丈夫かと思ったらだんだん雲が出てきました。
 
 
三日月状に。こうして写真に収めると太陽なのか月なのかわかりませんね(苦笑)。

 
太陽が欠けるにつれ、雲が増えていきます。肉眼でも太陽は見えるかどうかといった感じ。やはり太陽光が減る分大気が冷やされて雲ができやすくなるのでしょうか?
 
 
そして金環。雲の向こうからうっすらと。雲が「日食グラス」的役割をしてくれたかのように肉眼でバッチリ見えました。というか、日食グラス越しでは見えませんでした(苦笑)。
 
 
ダイヤモンドリングのように見えますが、雲の具合でたまたまこうなったみたいです。この時間帯は今回も肌寒く、世界は青灰色のモノクロームにも似た静寂をたたえ、独特の空気感を醸します。
  
 
いかにもな感じの写真も撮れてました。雲が幻想的な雰囲気に一役かってて良い感じですね。
 
 
金環が破られた瞬間。

 
月が刻々と動く様子がよくわかります。
聞いたところによりますと、月は太陽の約1/400の大きさで、かつ、地球から月までの距離は地球から太陽までの距離の約1/400なんだそうです。そのため、月と太陽は実際の大きさは全く違うのにもかかわらず地球上ではほぼ同じくらいの大きさに見え、太陽と月が地球から見て一直線になった時にこのような日蝕・月蝕という現象が起きるのだそうです。さらに、月は地球に対し楕円の公転軌道を描いています。そのため、月が地球に近い時の日蝕は皆既日蝕(太陽が全部隠れる日蝕)となり、月が地球から遠い時の日蝕は金環日蝕(太陽の淵が見える今回のような日蝕)になるんだそうです。(かなりざっくり説明されていたのを更にざっくり書いてます。超アバウトな説明なので、信じすぎないように。)
沢山の偶然が幾重にも幾重にも重なって、今、私たちはこのような天体ショウが見られる。そう思うと、なんか不思議な気分になってきませんか……?
 
 
そして太陽は再び三日月状に。

 
元の形に戻りつつあります。

 
だいぶ月が移動しましたね。ちょっと名残惜しさを感じます。

 
もうちょっと。

 
あと少し。(左下がほんのちょっとだけ欠けています。)

 
そして、いつもの太陽に。

 
ちなみに、次に日本で見られる日蝕は
  • 金環日食が2030年に北海道方面で、
  • 皆既日食が2035年に能登半島から長野を経由して水戸方面で、
だそうです。国内で見ようと思ったら次ははやくて18年後ですね。あきらはその時生きてるのでしょうか……(汗)。
なお、日本に限らずに言えば、直近で2012年11月14日に皆既日食が、2013年5月10日に金環日蝕が、ともにオーストラリア方面で見られるそうです。
 
 
水に映った太陽。あきらのケータイではこれが精一杯でした。