【アニメ】 『ぬらりひょんの孫』『ぬらりひょんの孫 〜千年魔京〜』 感想

浮世絵町に住む少年・奴良リクオは見た目はおとなしいごく普通の中学生。しかし彼が暮らす古風な日本家屋では妖怪たちが身の回りの世話をしていた。
というのも、リクオはよろずの妖怪の頂点に立ち、魑魅魍魎たちを従えるぬらりひょんの孫。現在空席となっている妖怪一家“奴良組”の三代目頭領と目される男だったのだ。
しかしながら当のリクオはそんなことには無関心。人間として暮らしていくことに強い執着をもっていた。
リクオはぬらりひょんの血を引くも、母、祖母ともに人間の、妖怪と人間とのクオーターだったために、妖怪の力を発揮するのも夜に限られていたのだ。しかも妖怪になっている時の記憶は人間の時のリクオにはない。
いつかは三代目を継いでくれると信じてやまない奴良組配下の妖怪たち。そしてリクオをふがいなく思い、奴良組に変わって妖怪の頂点に立とうと野心を抱く妖怪たち。浮世絵町に暮らす人間たちをも巻き込んで、さまざまなドラマが繰り広げられる。
いにしえより人々に“畏れ”られてきた妖怪。
果たしてリクオはその畏れをまとい、妖怪の頂点に立つことができるのだろうか――。

忠義、仁義、友情に絆、そしてバトルも描く妖怪任侠絵巻。

────以上、東京MXテレビウェブサイト内『ぬらりひょんの孫」紹介ページより引用

少年・奴良リクオは、一見、ごく普通の中学生だが、実は妖怪の総大将ぬらりひょんの血を四分の一継ぐ「ぬらりひょんの孫」!
東日本の総元締の妖怪一家「奴良組」の三代目継承者として四国妖怪との抗争を治めたリクオの前に、新たな宿敵、羽衣狐が立ちはだかる。圧倒的な力で京都を席巻する羽衣狐と京妖怪の「悲願」とは…?
奥州遠野一家、陰陽師・花開院家をも巻き込んで、リクオ率いる奴良組と四百年前からの宿願達成を目論む羽衣狐との壮絶なバトルが、今、始まる!

────以上、東京MXテレビウェブサイト内『ぬらりひょんの孫 〜千年魔京〜」紹介ページより引用

ということで、「ぬら孫」こと『ぬらりひょんの孫』です。原作は週刊少年ジャンプにて連載中の椎橋寛先生による同名タイトルの漫画作品。本屋さんで単行本を見かけた時からずっと気になっていたのですが、少年漫画(特にジャンプ作品)は巻数がのびるので買わないという誓いを立てていたので、アニメ化は嬉しかったです。(←殴)
 
そんなあきらの2期分まとめた拙感想は以下にて。


 

面白かったです。妖怪ものと任侠ものと変身ヒーローものという既存のものがミックスされた設定や、人間として暮らそうとするリクオが鴆や牛鬼といった妖怪との関わりの中で三代目総大将を目指すに至る葛藤の描き方、そう決心した矢先の四国妖怪来襲などテンポ良く描かれていてとても楽しめました。
ところが、二期に入り、遠野へ修行に行くあたりからなんとなくテンポがもたついているように見え、そのためか羽衣狐編の最終回の辺りでは話が早く進んでしまい、結末があっけなく感じられました(しかも、最後の最後に登場するのは裸族だし……苦笑)。原作の通りなのか、アニメ化の際のストーリー構成の問題なのかは原作未読のためわかりませんでしたが、最後のどんでん返しを衝撃的に見せようとして勿体つけすぎたかな?という印象でした。
 
あくまで個人的な感想ですが、「修行」はあまり見せなくても良かったのかもしれないなと思いました。「目標設定 → 敵(中ボス)登場 → 修行 → 敵を倒す →新たな敵出現」という循環は少年漫画のセオリーではありますが、「千年魔京」ではそのテンプレートをあまりにも忠実に守りすぎてて、それが作品本来の魅力を削いでしまったような。抗争と平和、人間と妖怪、妖怪と陰陽師など対比させる要素は色々あったのにその辺がちょっととっちらかってしまっているようにも感じられました。少年漫画なので上述のテンプレートが優先されるのは仕方がないこととは思いますが、ちょっぴり残念です。

とはいえ、敵味方を問わず各妖怪はどれも設定が細かく魅力的で、首無と毛倡妓にホロリとさせられるなど、最後まで飽きさせることなく観ることができました。
スタッフの皆様、カッコイイ作品をありがとうございました。
 
 
1期エンディングです。3人娘かわゆす♡