【アニメ】 『BLOOD-C』 感想

古くから湖への信仰が残る風光明美な町にある浮島神社。
そんな浮島神社の巫女 更衣小夜(きさらぎ さや)は、神主である父親 更衣唯芳(きさらぎ ただよし)と二人暮らしをしている。
小夜は私立・三荊(さんばら)学園に通う高校2年生で普段はクラスメイト達との学園生活をめいいっぱい楽しんでいるのだが、一方で、父の命を受けある「務め」をしていた。
それは、『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること——。
『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』と呼ばれる、人を遥かに凌ぐ力を持ち、人を喰らうモノを狩ること——。
『古きもの』を唯一倒すことができる小夜は、人を『古きもの』から守るため、大好きな父親のため、浮島神社に伝わるという御神刀を手に独り、戦う。
果たして小夜に待ち受ける運命とは!?
────以上、『BLOOD-C」公式サイトより引用

「小夜」という女子高生が日本刀を手に「翼手」と呼ばれる怪物(吸血鬼)と戦うというProduction I.G. さんのホラーアクション(で合ってるかしら?)「BLOOD」シリーズの最新作。『BLOOD THE LAST VAMPIRE』は未見ですが、『BLOOD+』が丁寧で好感の持てる作品だったこと、また、今作はCLAMPさんとのコラボ作品と聞いて興味を持ちました。
そんなあきらの拙感想は以下にて。


 

うーん………。ごめんなさい。
期待していたほどには楽しめませんでした。
「BLOOD」シリーズは血飛び肉裂けるちょっとグロいというかスプラッタな戦闘シーンが売りらしいのですが(そういうシーンが多いと『BLOOD+』でも感じたので)、今回はその手のシーンをきっちり描かれているらしく、テレビ放送時にはそれ系のシーンで必ず不自然な光(入射光)が入り、肝心の残虐描写が隠されてしまう事態に。放送上仕方がないのでしょうが、各話の山場でちょくちょく入るあまりにも不自然な光につい笑ってしまいました。
残虐描写といえば、直前まで見ていた『デッドマン・ワンダーランド』にもありましたが、こちらの一例を挙げると「眼球を引っこ抜かれる」シーンは音や悲鳴、目に近づいてくる器具、引っこ抜かれた後の眼球など「シーンそのもの」以外のものを映す事で恐怖や痛みを煽っていました。が、本作では「モロ出し」方法をとっていて、更にそれが上述の通り隠されてるために見せ場が半減してしまっています。ついでに申しますと、残虐描写は「そのもの」を見せれば視聴者に恐怖や痛みや気持ち悪さを伝えられるかというとそうではない、というのは、一部B級スプラッタ映画が「お笑い作品」と受け止められていることからもわかりますよね。

お話については、思わせぶりなキャラクターが登場するもCLAMPキャラクターとしてはステレオタイプで、伏線も浅く(すぐに意図するものがわかってしまいます)、その一部は回収するものの主要な部分は最終回まで持ち越しの上「続きは映画で」となり、かなりがっかりしてしまいました。最近、アニメのみならずドラマなどでも「結末は映画で」なものが散見されますが、そういう構成には悪い意味での金銭的思惑を感じてしまい、モヤモヤしてしまいます。
 
で、今回のテレビ放送分の内容を見て映画を見たくなるかと言われると、正直微妙です。キャラにも話にも深みがないし……。
制作者さまには本当に申し訳ないですがこればっかりは如何ともし難く……、ごめんなさい。
 
 

ということでオープニング映像です。

  
テレビ放送時には光で隠されていた部分(おそらく残虐描写)はDVD/BDではモロ出しで見られるのかしら?
モロ出しで見ると、また印象は変わるのかしら?