【アニメ】 『STAR DRIVER 輝きのタクト』 感想

日本の南方に浮かぶ緑豊かな島、南十字島。
ある夜、この島の浜辺に、ツナシ・タクトというひとりの少年が辿り着いた。
本土から身一つで泳いでやって来たという、この少年は、島にある南十字学園高等部へと入学。
明るく前向きな性格で、アゲマキ・ワコやシンドウ・スガタら、
個性豊かな学園の生徒たちと出会い、交流を深めていく。
だが、この南十字学園には大きな秘密が隠されていた。
地下に眠る、巨大な人型の像「サイバディ」。
約20体ほどあるというこの巨大な像をめぐって、人々はみなそれぞれに秘密を抱えていた。
“綺羅星十字団”を名乗る、謎の秘密結社の暗躍。巫女たちの歌声。
そしてタクト自身もまた、大きな秘密を抱えていた……。
青い空と青い海に囲まれた南国の島を舞台に、
恋あり夢あり友情ありの「青春の謳歌」が今、始まる。
────以上、『STAR DRIVER 輝きのタクト』公式サイトより引用
  
  
ボンズさん制作の学園ロボットアニメ、原作なしのオリジナル作品です。
「颯爽登場、銀河美少年!」のキャッチコピーにいともたやすく釣られてしまったあきらの感想は以下にて。
  
  
  
  
「颯爽登場、銀河美少年!」

「貴様、銀河美少年かぁーーーッ!!」

「綺羅星ッ!」
といった台詞に代表される通り、とにかく楽しかったです。

失礼を承知で申し上げますと、同じボンズさんの作品でも『交響詩篇エウレカセブン』や『忘念のザムド』では、壮大な世界観の説明に追われて物語がきちんと語りきれていなかったり、キャラクターの魅力を発揮しきれていないように感じていました。しかし、今作はその逆。
「サイバディ」や「ゼロ時間」、「スタードライバー」といった世界観や能力、専門用語の説明はほとんどされないまま、キャラクターの言動と戦闘でぐいぐいとその世界に引き込んでいきます。30分の放送時間の前半は軽いノリの学園パート、後半は痛快な戦闘パートといったように、軽快さと楽しさ、見やすさを優先させたところ、そしてほぼ1話完結で進む物語構成にも好感を持ちました。
この軽さや随所にちりばめられている「お約束」的展開で好き嫌いは大きく分かれるかもしれませんが、そういうのが大丈夫な方なら楽しめるのではないでしょうか。
  
また、作中にフェニキア文字を使ったりもされているので、軽いノリを楽しんだあとは、じっくりと内容を噛み締めると表立っては説明されない深ーい世界観が見えてくるかもしれません(見えてこないかもしれません、そこまでは確認してないので)。
とりあえず、戦闘シーンの動きはとても格好いいので一見の価値はあると思います。
  
見終わった後に元気が出る楽しい作品を、ありがとうございました。
  
  
ということで、戦闘シーンが含まれている映像です。↓  

  
そして、お馴染み。顔文字にもなった「綺羅星ッ☆ (<∀・)」。
主人公タクトに敵対する秘密結社「綺羅星十字団」の挨拶(?)サインです。↓


「前半が学園パート、後半が異次元での戦闘パート」という構成は「3」以降の「ペルソナ」シリーズっぽくて、だから見やすかったのかもしれません。