【アニメ】 『RAINBOW 二舎六房の七人』 感想

再来年の夏は…みんなでシャバにいてェよな。
昭和30年。罪を犯し「湘南特別少年院」・二舎六房に堕ちた水上真理雄(通称マリオ)たち6人の少年。
ケンカ、リンチが繰り返される毎日の中、彼らは同房にいた年上の桜木六郎太(通称アンチャン)の教えを胸に、不条理と向き合い、強く生きていく−−。

- 日本テレビ『RAINBOW 二舎六房の七人』公式サイトより引用

阿部譲二さんの原作・柿崎正澄さんの作画による同名タイトルの漫画のアニメ化作品。阿部さんの描く刑務所(少年院)モノ、と聞きさっそく録画して観ました。
例によって、あきらのいい加減な感想は以下から。





結論から書きますと、失礼ながら期待していた以上に面白かったです。
(↑前にこの辺りの枠でやってたアニメ版『秘密』の出来がアレだったので……。完全な逆恨みです、ハイ。)

少年院入りした少年達が社会へ戻り夢を叶えていく、といういわゆる成長物語ですが、背景として戦争(敗戦)がある事で彼らの世界の闇と光がより鮮烈に描かれています。
少年院での目を背けたくなるような虐待の描写はリアルで(このためか、毎回アニメ開始前に残虐描写についての但し書きが表示されていました)、だからこそ仲間同士で助け合い生きようとする主人公達のひたむきな姿が一層力強く鮮烈に描き出されます。

しかしながら、あきらが注目してしまったのは彼らではなく、看守の石原でした。前半のサディスティックな暴力もさることながら、その後の石原の姿には哀れみを禁じ得ず……、このあたりの人物描写は素晴らしかったです。

個人的にはもうちょっとだけ、「ガハハ」と笑い合えるような「笑い」のシーンがあっても良いかな?とも思いましたが、ちょっと足りない位が丁度良いのかもしれないですね。
残虐描写が割と半端なかったので万人にはお勧めできませんが、地に足の着いた良作です。




ということで、オープニング映像。音楽も男臭くてカッコイイですよね。