【アニメ】 『忘念のザムド』 感想

それでも人は
己に言い続けなければならない
考えろと──

油泥海に囲まれた小さな島、先端島(せんたんとう)
70年前の戦いで南大陸自由圏に吸収されたこの島で、アキユキは母と二人暮らし。
父親は現在別居中で、小さな診療所を一人で営んでいる。

ある日、アキユキは親友のハルやフルイチと通学中、共に爆破事件に巻き込ま
れる。爆発によって生まれた謎の光を胸に受け、アキユキはザムドと呼ばれる
バケモノに変身してしまう。自我を失い、暴走するザムドの元に現れたのは、
赤い髪をした異国の少女、ナキアミだった……。ナキアミはザムドの
暴走を止め、国際郵便船ザンバニ号へとアキユキを連れ帰る。

ザムドの力を制御できるようになることと、いつか先端島に戻ることを目的に、
アキユキはザンバニ号の仲間達と世界を巡っていくのだった。 
────以上、『忘念のザムド』公式サイトより引用
  

『忘念のザムド』はPlayStation Storeにて、PlayStation3 及び PSP 向けに配信されているアニメーションです。制作はボンズさん。それがTVで放映されると聞き、録画視聴しました。
色々あって間を空けてしまったので、かなり内容を忘れながら鑑賞したあきらの感想はこちら。


  
  
あきらの最初の感想は、「所定ゲーム機オンリーでの配信なんてもったいない!」でした(苦笑)。
MXテレビさん、よくやってくれました。感謝です。
  
内容はとても複雑で緻密。登場人物も多く、国(というか、二大勢力圏?)同士の戦争や民族紛争、「ルイコン教」と呼ばれる宗教が複雑に絡んだ壮大な世界を、とても丁寧に描いています。そのため、どうしても説明部分が多くなってしまっていて、更にその説明もかなり圧縮されているようで、普通に観ているだけではかなり難解で手強いです。非常に興味深い世界ではあるのですが、あきらの頭では、何度も繰り返し観て、それでも理解できるかどうか……という程に難しかったです。もしこれを「レンタル方式」での配信アニメで観ていたら、多分途中で脱落してただろうなぁ……。(^_^;)
  
また、登場人物はいずれも魅力的で、内面や(話の中ではほとんど描かれない)生い立ちもきっちり作り込まれていんだろうなぁというのが感じられて、その丁寧さにはとても好感が持てました。親友や幼なじみとの別離、邂逅、そして結末など、人と人の心の繋がりや綾も丁寧に描き込まれています。
丁寧すぎたために、「全26話」では入りきらなかったのかもしれないなぁ、と思ったりもしました。(あきら的には「ザンバニ号」編が全体に対して長かったようにも感じましたが。)
  
難解で重いお話なのでちょっとオススメしにくい作品ですが、重厚な宗教系ファンタジーが好きで重いお話好きな方なら合うかもしれないですね(但し、そういう方が実際に見ると「全然重くねぇよ!」「全然難解じゃねぇよ!」と言われてしまうかもですが……)。

個人的には第22話「凍二郎とリュウゾウ」の回の、アキユキパパ・リュウゾウさんと南大陸自由圏の軍人・垣巣凍二郎さんの対決に激しく萌えました♡ (←そこかッ)

  
ということで、『忘念のザムド』オープニング映像。2種類あります。↓






このお話、ゲームで再現すると面白いかもしれないですね。プレイヤーは登場キャラクターから一人を選び、そのキャラクター視点でこのお話を体感できるアクションアドベンチャーないしはRPGみたいなの。アキユキ、ナキアミはもちろん、ハルや伊舟、凍二郎やヒルケン皇帝編なんかもあったら楽しそう……、って無茶かな?


しかし、ソニー系(SCE系?)は著作権まわりが本当に厳しいですね。保護のためか、色々探せないものがあり、上述のPS Storeのくだりとかは実は未確認です。間違ってたらごめんなさい。
というか、もしかすると、このページも削除対象になっちゃうかも???