【人形劇】 『連続人形活劇 新・三銃士』 感想

無鉄砲だけど、まっすぐな心を持つダルタニアン青年の夢は、国を守る立派な銃士になること。そんなダルタニアンの前に3人の英雄銃士、あれこれ陰謀を張り巡らせる枢機卿、ミステリアスな女スパイなど、個性豊かな人物が現れ、スリルに満ちたストーリーが展開する……!

アレクサンドル・デュマの原作を、笑いと感動作りの名手、三谷幸喜が脚色した「新・三銃士」。
ユーモアとウイットに富んだ極上のエンターテインメントです。
-以上、NHKエンタープライズ キャラクターページ 『新・三銃士』より引用

久々のNHK人形劇!しかも、あの『三銃士』を三谷幸喜さんが脚色!!
これはもう観ない訳にはいきません、と思いつつも本放送は時間の都合で諦め、総合での再放送で見ました。
その昔、ブライアン・アダムス&ロッド・スチュワート&スティングがテーマソングを歌った映画の『三銃士』程度の知識しかないあきらの感想は以下から。


素晴らしい作品でした。
三谷さんらしい、見る者を楽しませようという仕掛けがこれでもかというほどに盛り込まれた脚色、曲線も木目も計算されつくしたかのように美しく生き生きと動く人形たち、フランスというよりスペインよりの情熱的な音楽、そしてたった7人でほぼ全ての登場人物(と動物)を演じきった声優さんたち。
全てが最高に素晴らしかったです。

個人的なところでは、爆笑問題・太田さんがゲストキャラを演じたルミエールの回と戦争で息子を亡くした老婆の回に胸を打たれました。そして、ポルトスを看病(というよりむしろ介護)するコクナール夫人の献身に何度涙した事か。
あ、あと、忘れてはならないのが、リシュリュー枢機卿のアンヌ王妃を見る目つき。エロくて残忍でサイコー!(←こらこら)

「若者の成長物語」という、今となってはある意味ありふれてしまったお話ではありますが、それを子供たちに飽きさせないばかりか子供と一緒に見ているであろう大人たちも巻き込んで楽しめるようにと作られていました。
なので、いいトシした大人のあきらもぐんぐんこの三谷ワールドにぐいぐいと引きこまれて、ふと気がつけばタニやん、もといダルタニアンとともに笑い、怒り、ときに涙し、成長……、はできたかな?(苦笑)

まさに「冒険活劇」にふさわしい、子供から老人まで全ての人が楽しめる一大娯楽作品。スタッフの皆さま、本当にお疲れ様でした&楽しい作品をありがとうございました。 願わくば、この「人形劇」ジャンルがNHKさんの中で再びシリーズ化されることを。


『新・三銃士』エンディング曲「一人じゃない」スペシャルバージョン

キャラクターの声で声優さんたちが歌っています。
ちなみに、猿の声は山寺さんが担当しています。この声で歌えるなんて!



ところで、NHKさん、『新・三銃士』の公式Webページがないんですが……。
トレイラー的な紹介動画もないし……。
何故……?(´;ω;`)