【外】 東京・国立科学博物館『空と宇宙展 -飛べ!100年の夢-』

上野の国立科学博物館で開催されている「空と宇宙展」に行ってきました。

日本で初めて動力飛行に成功した1910年から100年を記念して、江戸時代の文献から現在に至るまでの日本の航空・宇宙分野の歴史と成果を紹介する展覧会。
1/1スケールのはやぶさ模型やイカロスのソーラーセイル(部分)が展示されると聞き、会期終了直前に行ってきました。

詳細は以下で。





会場でまず驚いたのは展示物の多さ。さすがに飛行機はミニチュアの模型がほとんどですが、それでも本物のプロペラやエンジンなどもちゃんと展示されていました。
そして会場の一部映像等を除いて写真撮影可。太っ腹!


会式一号(かいしきいちごう)/改造会式一号
……だったかな?「1911年」左の解説にはあるので多分あってると思うのですが、間違っていたらゴメンナサイ。「奈良原式二号機」に続き飛行に成功した国産機だそうです。

ロレーン水冷V型12気筒400馬力エンジン
ブレゲー19A2偵察・長距離機「初風」搭載

東京からシベリア経由でモスクワ、ベルリン、パリ、ロンドン、そしてローマへと、17,403kmを飛んだ飛行機「初風」のエンジンだそうです。(フランス・ブレゲー機のエンジンなので国産ではありません。)
特殊蝶番(ちょうばん)試作レ号1号機 [縮尺:1/16]
日本初の本格的ヘリコプターの試作機。一度だけ、数十センチ浮上して数十メートル前進した事があったそうです。
ペンシルロケット (実物)
日本の宇宙開発はここから始まりました。


小惑星探査機「はやぶさ」実物大モデル
そして昨年日本を感動で包んだ「はやぶさ」の実物大モデルです。今でも人気は健在でした。一緒に映っている人と比べるとその大きさがわかりやすいかも?

そんな「はやぶさ」たんの裏側です。

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS(イカロス)」
世界初の宇宙帆船として現在宇宙航行中のイカロスのソーラー電力セイルです。帆の1/4のみの展示ですが実物大です。ここのコーナーでは実際の帆(の素材)に触ることもできます。

とても興味深く楽しめたのですが、ちょっと気になったのが展示コーナーの配置と説明文。
多分「自由に見て下さいね」という計らいである程度の時代をひとくくりにしたブロックをオープンに展示されていたのかと思いますが、オープンであるがためにブロックとブロックの境がわかりにくく、時系列に沿って見るためにあっちへ行ってはこっちへ戻りを繰り返してしまいました。
そして各展示物の説明文がちょっぴり不親切。こういう分野に詳しい人ならわかる内容なのでしょうが、そんなに知識のない私には読み解くのにかなり時間を要しました。「内容が難しい 」というよりは書いた人があまりちゃんと理解できないまま筆を走らせたのではないか、という感じ。こういうのが好きな人が担当されたのではないのかな、と思うとちょっぴり残念な気がしましたが、「空を飛ぶ夢」を追いかけた人々の努力や思いを十分に感じる事ができます。


 今回のお土産。『イカロス君の大航海』だけはお隣(?)の日本館にて購入。


時間があったのでちょっとだけ常設の地球館も見ましたが、地球館・日本館も盛り沢山で一日楽しめそう。ちょっとした「社会科見学」を味わいに行ってみるのも楽しいかも?