【アニメ】 『HEROMAN』 感想

両親を早くに亡くし、家計を助けるためアルバイトに励む、心優しく明るい少年・ジョーイ。ある日、彼は道端で捨てられた玩具のロボットを拾う。壊れた箇所を丹念に修理し、愛情を注ぐジョーイ。そんな想いに応えるように、玩具は巨大なロボットへと変身し、白い偉容を現すのだった。耳をつんざく強烈な落雷とともに……。

驚くべき力を手に入れたジョーイと、彼とともに成長を遂げていくヒーローマン。そして、そんな彼らの”絆”を、ときに厳しく、ときに優しく見守っていく仲間たち--クラスメイトのサイ、学校のヒロインであるリナ、マッドサイエンティスト気味の科学教師・デントン……。パワフルかつスピーディなアクションシーンはもちろん、人々の心の綾をじっくりと描いたストーリー。そして”真のヒーローの意味”を問うドラマティックな展開。

ド真ん中を貫く王道直球な物語に乗せて描かれる、少年と巨人の成長譚。未確認飛行物体とともに襲い掛かる地球の危機に、彼らはいかに立ち向かうのか。大切な人たちを、街を守るため。ジョーイは叫び、走り出す。「ヒーローマン、ゴー!!」

- 以上、Webサイト『HEROMAN 公式ホームページ』より引用

アメコミの巨匠スタン・リーさんとボンズさんがタッグを組んで世界に放つヒーロー物、なんて言われたら観ないわけにはいきません。
ということで、期待に胸を膨らませて観た感想は以下に。




流石ボンズさん、どうみても舞台はアメリカ西海岸です。
光と影の描写、緑の色、家や学校の中の間取りなど、綿密に取材されたものを丁寧に描き起こされているのがよくわかります。ヒロインのリナがチアリーダーだったり、その兄がアメフト部だったりというあたりは、もぅどこまでもアメリカン!(どちらもアメリカでは典型的な人気部活なのです)。難を言えば、授業風景が日本の学校のままだったのが気になるといえば気になりましたが、まぁ、授業風景まで取材するのは難しかっただろうし、先生によってはあんな感じの授業もあるかな?という事で。(^_^;)

地球侵略を目論むスクラッグとの戦いを描いた「スクラッグ」編、スクラッグを倒した事から逆に政府に追われる身となる「ドクター・ミナミ」編のあたりは日本のアニメとはちょっと違う小気味よいテンポと話の展開が非常に面白かったのですが、その後はある意味フツーのお話になってしまったのが残念。
その理由について、脚本とシリーズ構成を担当された大和屋さんによると「もともとは4クールの予定で制作が進んでいたんです。いろいろやってやろうと考えていたのですが、途中で2クールに変更になってしまいそこから構成が変わりました。」とのこと(「HEROMAN INTERVIEW 5」より)。
また、2クールに減ってしまった理由はwikipediaによると「リーマン・ショックの影響」とのこと。
スタン・リーさんとの関係が悪くなったとか、そういった理由ではなかったのは良かったのですが、割と面白かっただけに打ち切りは非常に残念です。

この作品に関わった方々が望むのであれば、いつか仕切り直して続編ができますように。ささやかながら祈っております。




『HEROMAN』 エンディングテーマ(2nd)

現実の風景にはめこんだキャラクターの違和感のなさがすごい!
あと、この曲が妙に気になるです。あきらはこのテのメッセージソングはあまり好みじゃない筈なのに。珍しい。


そして、もしも願いが叶うのであれば、ヒーローマンの決めポーズを変えていただけると嬉しいです。
個人的にあのポーズはちょっと…… (^_^;)