【外】 東京・丸の内オアゾ『はやぶさ応援ありがとうイベント「おかえり、はやぶさ」』

小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還したニュースは皆様覚えてますでしょうか?幾多の困難を乗り越え、最後の力を振り絞って故郷の地球の姿をカメラに収め、流れ星となったはやぶさの姿に多くの人が感動してから早2ヶ月。その「はやぶさ」が最後に私たちに残してくれた「再突入カプセル」が東京の「丸の内オアゾ」 にやってくると聞いて早速行ってきました。





やはり訪れる人は多く、展示スペースのある1階には大行列が。しかしながら、JAXAの方が整理券配布から誘導・整理まで全てされていたので大きな混乱もなく並ぶことができました。
展示されていたのは以下の6種類のうちの5種類(但し、日によって展示物が変わっています)。
※各展示物の説明はいただいたリーフレットより抜粋しています。

  • 再突入カプセル エンジニアリングモデル [8月15日〜19日展示]
    実際のフライトモデルの前に、地上試験などをするために制作されたのがエンジニアリングモデル(EM)です。搭載電子機器部などはダミーですが、ヒートシールドは実記と同じアブレーター材料により同形状で制作されています。再突入カプセルは、この形状で「はやぶさ」から切り離され、地球に再突入しました。空力加熱を通過する前と後、ヒートシールドはどのように変化しているかわかりますか?
     
  • パラシュート [今回は展示しておりません]
    強くて軽くてかさばらないポリエステル製の十字形の布でできていて、開くときに絡まないように十字以外の部分はネットが張られています。パラシュートは予定通り上空約5kmで開き、十数分かけて着地しました。
     
  • インスツルメントモジュール [8月15日〜19日展示]
    中央には小惑星のかけらをおさめるための筒状のサンプラーコンテナがあり、上部はアブレーターで守られています。周囲には搭載機器部が配置され、パラシュートはその周りにドーナツ状に収納されていました。一番下にはオモリ付きのひものようなビーコン発信アンテナがぶら下がっています。横の穴は、現地で搭載機器部を取り出すときに開けたものです。
     
  • 搭載電子機器部 [8月17〜19日展示]
    搭載電子機器部は、「はやぶさ」本体を経由して地球からの指令を受け取り、予定の時刻にパラシュートを開いたりビーコン電波を出したりします。再突入時には空気抵抗による急ブレーキで重力の約50倍もの力が加わります。パラシュート開傘や着地時にも衝撃が加わるため、各基盤の間を樹脂で埋めて補強しています。
     
  • 全面ヒートシールド [8月15、16日展示]
    秒速12kmもの速度で大気に突入するカプセルは、スペースシャトルの30倍もの空力加熱にさらされます。この熱から機体を守るのがヒートシールドの役目で、「アブレーター」という特殊な炭素繊維強化プラスチックでできています。アブレーターは、熱で樹脂が蒸発するときの気化熱で表面を冷ますとともに、発生したガスがカプセルをおおって断熱します。内側の白い綿状のものは断熱材です。
    ヒートシールドはパラシュートを開く際に分離され、そのまま秒速40mで地上に落下したはずですが、傷もなくきれいな状態で発見されました。

残念ながら中は撮影禁止。そして、立ち止まるのも禁止。途中、列に割り込みグイグイ押してくる女性がいたので彼女には先に行ってもらい、私は牛歩戦術でじっくりと拝見。ちょっと距離が遠いので見え辛かったのですが、それでもかなり興奮しました。
展示を見終わると出口で係の方からはやぶさが流れ星となった時の写真葉書をいただきました。
事業仕分けなどで色々あった事から奮起されているみたいで、こちらとしても応援したくなりました。

ちなみに、この丸の内オアゾには「JAXA i」というJAXA(宇宙航空研究開発機構)の施設もあります。こちらは常設で入場無料ですので、興味のある方で機会があれば行ってみるのも良いかもですよ。


「JAXA i」に展示されているLE-7Aエンジン(実際に打ち上げられたものではないテスト用のものですが、テスト運用はしたそうです。)
「JAXA i」には色々なグッズが販売されています。その中で今回ゲットしたのははやぶさ関連商品。
これは「はやぶさ」のプラモデルです。
こちらはクリアファイル。地球に帰還するはやぶさの姿(イメージ画像)と、はやぶさが最後に撮影した地球の画像の2種類。
こちらは「はやぶさ」ロゴのトートバッグ(大)。イベントコーナーの係員の方はこのロゴが背中についたTシャツを着ていたのですが、それも販売されていたので同じくゲット。
この『はやぶさ応援ありがとうイベント「おかえり、はやぶさ」』企画は丸の内オアゾのイベント『marunouchi oazo Summer Festival 2010』の一環だったらしいのですが、周辺の飲食店ははやぶさ人気にあやかろうと各店独自の限定メニューを用意していました。
これはオアゾの斜め前にある新丸ビル5Fの「ig cafe」で限定販売されていたドリンク。


そんなちょっとお洒落な丸の内で異彩を放っていたメニューはコレ↓

「E-BI(海老)ロケット2基搭載」にやられました。これぞ粋。