【香川県】 まんのう町『三嶋製麺所』

香川3日目。夕方の飛行機で東京に戻る日。
平日ということもあって、
「普段なら絶対行けない/入れないような場所に朝から行ってみよう!」
と、まず向かったのが「三嶋製麺所」さんです。
山の中にある看板も目印もないお店ですが、知る人ぞ知る有名なお店なのです。






映画『UDON』の冒頭、道に迷った主人公達がやっとのことで見つけた家の扉を開けるとおばあちゃんが出てきてうどんの温かいのと冷たいのとどっちがいい?と聞くシーンがあるのですが、そこで使われたお店(とおばあちゃん)がまさにここなのです。
そんなこともあって、かなりの人気店らしいのですがここは「うどん屋さん」ではなくてあくまでも「製麺所」。ということで、出されるのは「温かいうどん」か「冷たいうどん」のどちらかで、かけだしのようなものはありません。テーブルに醤油や卵や薬味などがあるので、それを適当にかけるだけです。

↓ということで、温かい生醤油うどん


こんな「醤油をかけただけのうどん」ならわざわざ山奥まで行かなくてもどこでも食べられるのでは? と思う方もいるかと思います。あきらもちょっとそう思っていました(爆)。
でもこれってうどんが本当に美味しくないとダメダメな食べ方ですよね?それを痛感する一杯でした。


↑お店の様子。
レンズが汚れていたので光がヘンですが、
お店に漂う不思議な空気感は伝わるでしょうか。


うどんはもちろん美味しかったけれども、やはり一番インパクトがあったのはお店の空気感です。静謐で柔らかで、映画で感じたのと同じ「異次元に迷い込んだ」ような感覚。でも、それは決して嫌なモノではなく、昔おじいちゃん家で感じていたような、互いに干渉しすぎることも拒絶することもない適度な距離感。
お店のおばあちゃんとは結局うどんの注文と会計の時位でしか言葉を交わしませんでしたが、すごく懐かしい気分にさせてくれました。

おばあちゃん、いつまでもお達者で。