【外】 神奈川・横浜市『開国博 Y150』

横浜で開催中の横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」へ行ってきました。
9月の5連休の3日目、しかも9月27日の終了直前ということもあって、混雑しているであろうことを覚悟して向かったのですが・・・。



結論から言うと、残念ながらちょっと期待はずれのイベントでした。もっと大規模なイベントなのかな、と思っていたので。

「La Machine」は確かに凄いです。一見の価値があると思います。けれども、それに続く、何か強く「見たい!」と思うようなモノがない。
ということで、La Machineの後はとりあえずスタンプラリーがてら赤レンガ会場を経由して象の鼻会場へ。
しかしながらイベント初期の頃にあったような帆船は1隻もなく、 なんとも寂しい海の風景が広がります。折角の5連休なのだから、フィナーレ的イベントくらいやってくれても良いのではないかと思ったのですが・・・残念。仕方なく中華街とその周囲を散策しつつスタンプを集めました。

スタンプラリーを終えて、まだ少し時間があったので会場へ戻って映画『BATON』を鑑賞。ちょうど第2話と第3話(最終話)を連続で上映していたので両方とも観たのですが、これも残念な出来に感じました。話のテーマ性というか、ストーリーそのものがない(推敲されていない)感じで、オチもよくわからない。もしかするとあきらの頭では理解できない深遠なお話だったかもしれないのですが・・・(汗)。

ついでに言及すると、実写をもとに、というか、とどのつまり「実写映像をトレースしてアニメーションを作る」と様々な問題が発生することをこの作品で学びました。大別すると2つ。
1つは、オーバーアクションにすべき動作がこぢんまりとしてしまう点。「人間」ではなく「絵」を動かす以上、特に戦闘シーンなど動作が激しくなる所では「オーバーアクション」が必要です。しかしながら人間の動きをそのままトレースしているため、何とも迫力味のないモッサリとした動きになってしまっているのです。人間の動作の限界もあるので致し方ない部分もあるかもしれないのですが、そこを何とかするのが最先端技術なのではないかと思うのです。
そしてもう1つの問題点は、静止している人間が動いてしまうこと。 従来のアニメーションでは静止しているキャラクターは1枚の静止画でそれを表現します(カメラワークの関係や髪が動くなどの動作もあるので、必ずしも1枚絵とは限りませんが)。しかしながら、実際の人間は完全に静止することはできません。呼吸する以上、肩や胸などはどうしても動いてしまいます。そこをもの凄く忠実にトレースされたため、ジャギーが入っているのかと思うような微妙にヘンな動きが出てしまっているのです。

『BATON』制作スタッフの皆さまには大変申し訳ないのですが、従来のアニメーションにおける動画マンさんの技術力の高さを再認識してしまいました。

『BATON』のシアターを出た所にはアースバルーンがあります。「球体に映像を投影する」という技術は凄いのかもしれませんが、その技術が実際にどのように凄いのかを表現しきれてない感じがありました。

もしかすると、イベント会場全体に漂う「残念感」はこの「最先端技術」のプレゼンテーションの弱さ(というか、下手っぴぃさ)に起因している、というのもひとつあるのかもしれませんね。
企画書はすごく良く出来ているような気がしたのに、実際にモノになったら「あれぇ?」となってしまうゲームとかってありますよね?なんか、それに近い雰囲気を感じてしまいました。

他にも、La Machineとアースバルーンは入場しなくても会場外の歩道橋から見えてしまうのも失敗の一因だったのではないかと思います。
あと、ペリーさんの声が会場で聞けないのも。(←殴)
※「ペリーさんの声」のリンク先は自動的に音声が出ますのでご注意下さい。


↑夜のLa Machine。
コンダクターさんが蟲使いみたいで幻想的でした。


でも、会場の周辺も巻き込んでのイベントにしている点は評価できるかな?



ということで、『BATON』を観てその凄さを再認識したアニメーションです↓