【アニメ】 『黒執事』 感想

名門貴族ファントムハイヴ家の少年当主シエル・ファントムハイヴ伯爵と彼に仕えるあくまで執事のセバスチャン・ミカエリス。ヴィクトリア朝英国を舞台に、「女王の番犬」として働く2人の活躍を描くちょっとバロックな物語(で、良いのか?>自分)。
原作は枢やな(とぼそ・やな)さんの同名タイトルの漫画で、現在『月刊Gファンタジー』にて連載中です。

ということで、アニメ版『黒執事』、観終わりました。例によって原作未読の分際で感想などを少々。

英国が舞台で、執事が主人公(?)で、ちょっと(どころではない?)腐れ要素があって、絵や動きも基本的には丁寧に作られていてすぐにハマりました。でも、それもマダム・レッドのお話の辺りまで。プルートゥが出てくる辺りからはいかにも腐女子向けサービスと思われる言動が目につき、あっという間にお腹いっぱいになってしまいました。
キーキャラクターであろう天使様の設定が他のキャラクター達に比べるとステロタイプ(紋切型)だったこともあってか、カレー対決の辺りで最終回までの流れが大体読めてしまい、また、その予想を裏切る展開がほぼないまま最終回に至ってしまったのはちょっと残念。マダム・レッドのお話から推測する限り『黒執事』は推理小説系の「意表をつく展開」がキモなのかな、と思っていたので、もうあとちょっとだけ頑張って欲しかったかなぁ・・・。

とはいえ、連載中で未だ全貌が見えていないであろうお話の最終回を作るのは至難の業だと思いますので十分頑張ったなぁと思います。一番最後のシメはありがちな「いつもの日常に戻る」的終わらせ方ではなく、基本「続編の予定はない(けど、続編を作ろうと思えば違和感なく再開可能)」的終わらせ方だったのは嬉しかったです。
それに、時代背景や建物、服飾などの設定はどこかで見た写真をただ忠実に書き起こしただけ、というものとはちょっと違うように思いました。多少オリジナルや嘘も入っているかもしれない、でも基本はおさえているので違和感はなく、むしろリアルなイメージが強く出ているような。つまり時代背景の部分はかなり細かく研究された上でそれをショウカ(昇華/消化)されているのではないかと。私自身はホームズ好きとかその程度の知識しかないので騙されているだけかもしれませんが、キャラクターを取り巻く事象部分の設定はキッチリしていたように感じたのが嬉しく、それだけでも十分楽しめました。
あと、オープニング曲&エンディング曲が割と好みでした。


ということで、オープニング曲(アニメ映像編集版)↓
シドさんの『モノクロのキス』



と、エンディング曲(PV)↓
Kalafinaさんの『Lacrimosa』



どーでも良いことですが、私、今回登場したキャラの中ではアンダーテイカーさんが一番の好みです。