【アニメ】 『今日からマ王』 感想

どこにでもいるような、日本の普通の男子高校生 渋谷有利。彼はある日突然異世界へと流されてしまう。人間と魔族が敵対するその世界で、彼は魔族の国「眞魔国」の王として生きることになる。実世界と異世界を行き来しつつ王として成長する主人公のちょっとコメディタッチなファンタジー物語。
(↑うろ覚えなので色々間違ってるかもです。ごめんなさい。)
原作は喬林知[たかばやしとも]さんの書く小説(ライトノベル)シリーズで、「まるマシリーズ」とも呼ばれているようです。挿絵は松本テマリさんが担当されています。

前置きが長くなりましたがNHKで放送されていた『今日からマ王 (第3シリーズ)』を観終わりました。このシリーズもTVでのみ観ているので原作は知らないのですが、ちょっとした感想など。
原作が小説ということもあってか、複雑な伏線のちりばめ方やそれをきれいに纏め上げていくお話作りの手法、漫画など映像モノではあまり出てこないちょっとこっぱずかしい台詞(←失礼)など、毎回ストーリー面が楽しみなシリーズです。また、少女漫画系でありながら親しみやすい絵柄や主人公のへなちょこだけどポジティブで真摯な姿勢などは疲れた心をほっこりと温め癒してくれます。ということで、楽しみに観始めたのですが・・・。
こんなカンジだったっけ? というのが全体を通しての印象です。

なんとなく、今までのシリーズに比べるとお話に深みがないような気がするなぁ・・・、と思っていたら「十貴族は原作ではま だ全員出ていなかったので急遽キャラクター設定を作った」というようなことを監督さんがインタビューで仰っていました。原作は読んでいないので勘、というか本当に感覚だけなのですが、今回は今までのシリーズ以上に原作との違いが大きいとか、あるいは原作者さんの手の入り方(←アニメ用に原作とは異なる話を用意したりすること、という意味で使ってます)が少なかったとかなのかな?と、感じました。
また、絵のレベルが回によっては低かったのが残念でした。回によって、あるいはカットによって絵が変わるのは気にならないのですが、デッサン狂いは困りますですよ。
あとは、話がなかなか進まなかったり、総集編が多かったり、話の途中でOVAが放送されたり、となんとなく全体的にもたついているというか、計画性の甘さみたいなものを感じてしまったから、というのもマイナス評価してしまう要因の1つだったと思います。それと、変に期待しすぎてしまった自分自身も。

でも、第2シリーズから間が空いてしまったにもかかわらず、新シリーズを放送していただけたのは嬉しかったです。上記で触れた監督さんですが同じインタビューの中で「マ王」シリーズに対する愛を語ってくれました。作品が作り手側・視聴者側の両方に愛されているんだなぁと感じ、また心が温まりました。こういうところがやっぱり「マ王」ですね。

ということで、↓は最初の『今日からマ王』のオープニングです。



そういえば、ダンナはこの「マ王」シリーズ、割と気に入ってるようです。ダンナいわく「フツーにおもしろい」とのこと。う~ん、そ、そういうものなのか・・・。