【外】 東京・根津『根の津』

前回に続いて今回も1月4日に行った根津のお話です。

根津界隈の雰囲気はとても好きです。交差点で信号待ちをしているとお店の方が自分の店の前を掃除しながら「寒いですね」と話しかけてきます。昔はどこにでもあった「日本人(東京人?)の温かさ」が今も残る街。確かに、地元でも同じような光景は見られますが、地元よりも気品とさりげなさ、そして何よりゆったりとした和やかさが心地良いのです。



この辺りは文豪が住んでいた事でも有名です。漱石さんや鴎外さん、乱歩さんなどがこの辺りを散歩していたと考えるとちょっとドキドキします。東大も近くにあり、何となくアカデミックな匂いもします。私にとって住んでみたい東京の街No.1です。
東大もと暮らし。なんちって。 ……………ごめんなさい(汗)。








 さて、根津神社に行ったら必ず行くお店があります。香川出身のうどん大使の1人、うちのダンナ推薦の讃岐うどんのお店「根の津」です。グルメサイトや雑誌などでもよく紹介されていますし、根津神社に向かう途中にあることもあって、大抵お店の外に行列ができています。
この日ももちろん行列が。最後尾に並んで待っているとお店の方からメニューを渡されます。色々悩んだ末、注文を決めた頃になると、お店の方が注文を聞きに再びやってきます。その後、お店の外に飾られている雑誌記事などを読んだり、左のような写真を撮っていたりするうちに順番が。お店の中へと案内されます。
木でできた内装が明るく暖かい雰囲気をかもす店内。デフォルト相席ですが、荷物を置ける棚が下についた大きな机は向かいの方との距離があるためか、相席でも落ち着けます。程なく主役のうどん登場。断面が四角いうどんは角が立っている証拠。しっかりとしたコシと口当たりの良い柔らかさが同居するうどんは絶品。もちろんおだしも絶品です。
私は結婚するまで「讃岐うどん」というものには縁がなく、帰省時に本場香川で讃岐うどんをいただいたものの、お店によっては噛み切れないほどのコシの強さ(※)に敗北を重ねたりしていますが、ここのうどんはそのコシを残しつつも初心者に優しいのです。
※いわゆる「固ゆで」とかいうものではないです。たとえると、……ゴム?噛み切れそうで噛み切れない感じ。そしてそのうち口が疲れて敗北……orz


ということで、温かいぶっかけうどんとちくわの天ぷら。

おいしいうどんと人情が味わえる根津。機会があれば皆様も是非。